IAIIAI:creative agency

「アイ・エイ・アイ」:IAI

東京都美術館
東京都美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園 8-36


東京都美術館 リニューアルオープン記念
マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝
Masterpieces from the Royal Picture Gallery
MAURITSHUIS
オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館は、西洋美術史に大きな影響を及ぼした17世紀オランダ・フランドル絵画の世界的コレクションで知られています。2012年に同館が改修工事で一時休館するのに伴い、名品約50点を選りすぐった展覧会が実現しました。最大の注目は、世界的なフェルメール・ブームのシンボル的存在 《真珠の耳飾りの少女》 です。最初期作 《ディアナとニンフたち》 と合わせて2点のフェルメールが出品されます。さらには、最晩年の 《自画像》 をはじめ一挙に6点が並ぶレンブラントは壮観です。そのほか、ハルス、ライスダール、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)ら、巨匠たちの傑作の数々を堪能する格好の機会です。なお、本展は、2010年から改修のため休館していた東京都美術館の、リニューアルオープン後第一弾の特別展です。作品鑑賞の環境やレストランなどの設備面が充実し、ますますフレンドリーさを備えた 「新しい都美」 に、ぜひ足をお運びください。

会期: 2012 6/30(土)〜9/17(月・祝) 展覧会は終了しました。
開室時間:9:30〜17:30(金曜日は20:00)、入室は閉室30分前まで
休室日:月曜日
(ただし、8/13、9/17は開室)
会場:
東京都美術館 企画展示室
巡回展:2012 9/29〜2013 1/6 神戸市立博物館
巡回先。

画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
「マウリッツハイス美術館展」開会式
「マウリッツハイス美術館展」開会式
プレス内覧会 6/29 '2012


― 17世紀、黄金時代のオランダ・フランドル絵画の珠玉の 「宝石箱」 から ―
【展覧会の構成】
本展は6章で構成されます。風景画では、オランダの黄金時代を代表する風景画家ライスダール、静物画の章では、レンブラントの弟子で、現存する作品が十数点とされる幻の画家ファブリティウスの逸品 《ごしきひわ》 に注目です。風俗画では、オスターデ、デ・ホーホ、そしてヤン・ステーンの大作 《親に倣って子も歌う》 に、庶民の生活に目を注いだ表現を見ることができます。歴史画(物語画)では、レンブラントの 《スザンナ》 やフェルメール最初期作 《ディアナとニンフたち》 に、ルーベンスとヤン・ブリューゲル(父)の色彩豊かな世界を加えます。最大のクライマックスは肖像画の章です。フェルメールの 《真珠の耳飾りの少女》 や4点のレンブラントを筆頭に、ハルスやヴァン・ダイクの代表作が濃密な空間をつくります。繁栄に沸く市民と社会が育んだ、17世紀オランダ・フランドル絵画めくるめく巨匠たちの競演を、満喫する、格別の機会です。
バルトロメウス・エッヘルスによる原作の模刻《ヨーハン・マウリッツ胸像》
T.美術館の歴史 The History of the Mauritshuis
ナッサウ=ジーゲン伯ヨハーン・マウリッツ(1604-1679)の私邸は17世紀ハーグ市中に建設され、19世紀以降に美術館に転用された。王立美術館の所蔵する、オランダ総督オラニエ家歴代当主による美術品の収集は数世紀にもおよび、内容はしばしば変化した。1822年には国の美術館として開館し、当初からコレクションの質の高さを称されてきた。

バルトロメウス・エッヘルスによる原作の模刻
《ヨーハン・マウリッツ胸像》
 1986年(原作:1664年) 模造白大理石
高さ 132cm マウリッツ美術館蔵
ヨーハン・マウリッツの胸像は、伯爵の亡骸が1679年に埋葬されたジーゲン(ドイツ)の墓に、今も飾られている。

メインデルト・ホッベマ《農家のある森》
U.風景画 Landscapes & Seascapes
こまでも広がる平原、いたるところに姿を現す運河や河川、湖といったオランダ特有の風景を17世紀初め一群の画家が、オランダならではの風景描写に集中して取り組んだ。画家は戸外で描いたスケッチをアトリエに持ち帰り、これを素材に油彩画を仕上げた。風景画家が屋外で油彩画を描くようになるのは、19世紀を迎えてからである。

メインデルト・ホッベマ 《農家のある森》
 1665年頃
油彩、カンヴァス 88 x 120.7cm マウリッツ美術館蔵
ホッベマが画家として活躍した期間は比較的短い。生涯に描いたおよそ140点の油彩画は、はぼすべて風景画である。この作品はオランダの風景画の代表例のひとつとされている。

ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリック・ファン・バーレン《四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪》
V.歴史画(物語画) History Paintings
17世紀に著された美術の手引書では、歴史画家の評価が最も高かった。歴史画を描くには物語を読み、描写に適した挿話を選び、それにふさわしい構図を考案しなければならないからである。歴史画のジャンルには聖書、神話、古典文学などに書かれた物語、および重要な史実の寓意と描写が含まれる。フランドルの画家ルーベンスは無数の歴史画を制作した。


ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリック・ファン・バーレン
《四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪》
1621-1622年頃 油彩、板 106.3 x 69.9cm マウリッツ美術館蔵
アントワープには専門分野の異なる画家が協力して絵画制作にあたる長い伝統がある。17世紀初期、風景画と花のある静物画、果物や花からなる花輪を得意とするヤン・ブリューゲル(父)は頻繁に他の画家と共同して絵を描いた。

レンブラント・ファン・レイン《老人の肖像》
W.肖像画と「トローニー」 Portraits & Tronies
オランダ黄金時代の肖像画は身分を問わずこれほど多く描かれたことは、この時代をおいてほかにない。そしてオランダ語で 「顔」 を意味する 「トローニー」 は人物の胸から上、あるいは顔を描き、モデルの素性も明らかにするのではなく、表情や、性格を探る習作として描かれた。17世紀のオランダではこのジャンルが人気を集めた。

レンブラント・ファン・レイン 《老人の肖像》 1667年
油彩、カンヴァス 81.9 x 67.7cm マウリッツ美術館蔵
レンブラントが自ら筆をとって描いた作品としては最晩年のものとなるこの油彩画には、無造作に椅子に身を預ける老いた男性の姿が描かれている。

ヤン・ブリューゲル(父)《万暦染付の花瓶に生けた花》
X.静物画 Still Lifes
静物画を専門とした画家は、何かひとつのテーマを選んだ。多くが花や果物を集中して描く一方で、台所、市場の情景、豪勢な料理、魚あるいは家禽類だけを描いた。黄金時代の続く間に、静物画の描き方にも、花や食べ物を正確に描いていた作品は、しだいにより自由な構図、光と影の効果を目立たせる傾向が深まるにつれ、暗い背景が用いられた。


ヤン・ブリューゲル(父) 《万暦染付の花瓶に生けた花》
1610-1615年頃 油彩、板 42 x 34.5cm(下部を切断) マウリッツ美術館蔵
著名なピーテル・ブリューゲル(父、1526/30-1569)の息子であるアントワープの画家ヤン・ブリューゲル(父)は、花を中心に描く静物画の先駆者である。ここでは、12種の花を愛しげに束ねてシンプルに花瓶に生けた。

ヘリット・ファン・ホントホルスト《ヴァイオリン弾き》
Y.風俗画 Genre Paintings
風俗画は日々の暮らしから抜き出したかのような情景を描写する。主題は千差万別で、田舎の居酒屋で騒ぐ農夫から贅を尽くした室内で繰り広げられる上品な集まりまで、多岐におよぶ。近年は風俗画に描かれた情景の多くに深い意味があるとする説が一般で、登場する人物たちが実際の日常生活とは無縁の空想上のものでも、見る人の想像力を大いに刺激した。


ヘリット・ファン・ホントホルスト 《ヴァイオリン弾き》 1626年
油彩、カンヴァス 84.5 x 66cm マウリッツ美術館蔵
本作は、17世紀の初めイタリアで生々しい写実、光と闇の劇的な対比でセンセーションを起こした、カラヴァッジョを手本に真似たもののひとつだ。女性がヴァイオリンをあごの下ではなく胸にあてがっているのも、当時の奏法を正しく伝えている。

マウリッツハイス美術館:王立絵画館
マウリッツハイス (オランダ語で 「マウリッツ邸」 の意) の呼称は、初代の主だったナッサウ=ジーゲン伯ヨーハン・マウリッツ(1604-79)に由来する。マウリッツハイス美術館の所蔵するオランダ絵画は400年以上の範囲におよぶが、最多数を占めるのは17世紀の作品である。実際のところ、コレクションの70パーセントはこの時期のもので、レンブラントの 《ニコラース・テュルブ博士の解剖学講義》、パウルス・ポッテルの 《雄牛》、そして言うまでもなくフェルメールの 《真珠の耳飾りの少女》 など、所蔵品のなかでもとりわけ名高い作品もこの時期に描かれた。17世紀はオランダが経済、文化の両面で大いに発展を遂げた時代で、オランダの黄金時代(黄金の世紀)とも呼ばれる。17世紀オランダ・フランドル絵画の質の高さは比類ないものです。同館では、本展を開催する2012年から、地下や別棟を新設して展示スペースや教育施設をより充実させる大規模な増改築工事がスタートします。リニューアルオープンは、2014年ごろを予定しています。
公廷の池であるホフフェイフェル池から望むマウリッツハイスの堂々とした壮麗な建物は今も威厳を失わず、背面から陽射しを浴びる様子は特に美しい。オランダ随一の美しい美術館なのです。周辺は、オランダ国会講事堂など政治の中心地となってきた建築群 「ビネンホフ」 と隣接し、21世紀のハーグ市を代表する高層ビル群で埋まっている。

お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:http://www.asahi.com/mauritshuis2012/
美術館サイト:http://www.tobikan.jp/

主催:東京都美術館(公益財団法人 東京都歴史文化財団)、
朝日新聞社、フジテレビジョン

後援:オランダ王国大使館
特別協賛:第一生命保険
協賛:ジェイティービー、ミキモト、凸版印刷、シュウ ウエムラ、JR東日本
協力:KLM オランダ航空

参考資料:Press Release、他。
※写真撮影の掲載は、主催者の許可を得て行っております。
ご意見ご感想は  yashio@mui.biglobe.ne.jp
「アイ・エイ・アイ」:IAI HOME NEXT BACK
Copyright © 2002-2012 Yashio.ALL Rights Reserved.