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東京都美術館
東京都美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園 8-36


              東京都美術館 リニューアル記念
    ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチ天才の肖像
Biblioteca e Pinacoteca Ambrosiana
Leonardo e la sua cerchia
アンブロジアーナ図書館・絵画館は、ミラノの大司教であったフェデリーコ・ボッロメオ枢機卿(1564-1631)のコレクションをもとに設立された歴史ある施設で、貴重な書籍や質の高い美術作品を数多く所蔵、公開するとともに、先進的な研究活動を行う学術機関として知られています。
同館が所蔵する作品のなかでも、イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの数少ない油彩画の一つである 《音楽家の肖像》 と、スケッチやメモを編纂した名高い 『アトランテイコ手稿』 は、アンブロジアーナ図書館・絵画館を代表する作品です。
同館のコレクションならではの複合的な展示を通じて、芸術家、科学者、発明家と、多才な顔をもつ天才レオナルドの、知られざる新たな一面が明らかにされることでしょう。本展覧会を通じて天才芸術家の卓越した遺産をご鑑賞いただければ幸いです。…(主催者)

会期: 2013 4/23(火)〜6/30(日) 展覧会は終了しました。
開室時間:9:30〜17:30(金曜日は20:00)、入室は閉室30分前まで
休室日:月曜日

会場:
東京都美術館 企画展示室

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「レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像」開会式
「レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像」
開会式 & プレス内覧会 4/22 '2013


ルネッサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの 《音楽家の肖像》 、『アトランチイコ手稿』 等初公開
【展覧会の構成】 ―「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」 カタログより抜粋文章です―
本展覧会では、レオナルド自身による油彩画、素描、手稿を一堂に集め、レオナルド作品の魅力とその思考の過程を探るとともに、レオナルドの追従者たち(レオナルデスキ)による数々の油彩画や、「レスタ冊帖」 に収められる珠玉の素描群、また、レオナルドと深い親交を結んだ 「複式簿記の父」 として知られるルカ・パチョーリの 『神聖比例論』 をはじめとする、レオナルドにゆかりの書籍など全部で約110点が出品されており、多分野にわたるレオナルドの偉大なる影響をたどります。
T アンブロジアーナ図書館・絵画館
T アンブロジアーナ図書館・絵画館
Biblioteca e Pinacoteca Ambrosiana
本章は、ボッロメオ枢機卿自身の絵画コレクションであるヴェスピーノの 《岩窟の聖母》 の模写画などとレオナルド周辺に帰属しうる 《貴婦人の肖像》 に加え、通称 「レタス冊帖」 の素描帖から珠玉の15葉と、レオナルド以前、14世紀末から15世紀前半のピサネッロ周辺の画家達などの―古代彫刻、同時代絵画・彫刻の模写、服飾習作等―の素描についての解説です。

ラファエッリーノ・デル・ガルポ (本名ラファエッロ・ディ・バルトロメオ)(?) に基づく
右 《ホロフェルネスの頭を持つユディット》
 16世紀 ペン、黄土色とばら色の水彩、石墨と鉛白の痕、暗褐色のペンによる重ね描き/横変した紙、裏張り 312 x 169 mm
・ユディットは、『旧約聖書』 の偉大なる英雄的女性の一人である。中世の頃から、ユディットは西洋美術の主題として頻繁に取り上げられ、男性に打ち勝つ女性の力、美徳の象徴のたとえ話として理解された。

U レオナルド 思考の迷宮
U レオナルド 思考の迷宮
ll labirinto del pensiero di Leonardo
レオナルド・ダ・ビンチは生涯に膨大な数の手稿を残した。図書館所蔵の 『アトランティコ手稿』 は、冊子の紙サイズがアトラス(地図帳)と同じ大判型から呼称され、1519年亡くなる直前までの1118枚の紙葉は、素描や覚書が含まれている。本展に出品された22枚の手稿は、遠近法や光学、幾何学のほか、建築や軍事施設、飛行機などについての多様な研究、アイデアが展開されていて、天才の思索の豊かさが読み取ることができる。

ルカ・パチョーリ 右『ユークリッド 原理』 1509年 羊皮紙
300 x 212 x 30 mm : 開時 : 300 x 430 x 30 mm
・ルネッサンスの万能の一人 「複式簿記の父」 バチョーリの幾何学テキストは、紀元前3世紀の大学者ユークリッドの 『原理』 をふんまえて展開された。レオナルドの遠近法をはじめ、絵画制作につながる幾何学一般の関心は、師ルカとの深い親交による影響が窺がえる。

V レオナルドとレオナルデスキ
V レオナルドとレオナルデスキ
Leonardo e la sua cerchia
レオナルド工房の規模は、師ヴェロッキオや兄弟子ペルジーノらの工房と比較する、とささやかなもので、同居する弟子の数50人近くいたとされるラファエッロの工房とはかなりの差があった。しかし、同派工房 「レオナルデスキ (レオナルド弟子と追従者)」 一派は、各画家の生涯と作品群の詳細はいまだ研究途上にある。本章では、ミラノ時代のレオナルドの傑作 《音楽家の肖像》 を中心にレオナルデスキの絵画よる同派の高い芸術性と特異性を見ていく。

ベルナルディーノ・ルイーニ (本名ベルナルディーノ・スカーピ)
左 《聖家族と洗礼者聖ヨハネ》
 1520年代後半 油彩/ポプラの板 118 x 92cm
・この板絵はボッロメオ枢機卿のお気に入りの一つで、作品はレオナルドのデッサンによるものと記載している。この作品をもとにした数多くの模写が存在するため、人気を博し、権威ある模範的作品と見なされ、目立つ場所に展示され、『絵画館』 でも称賛されている。


アンブロジアーナ図書館・絵画館
アンブロジアーナ図書館は、ミラノ市の中心にある古代ローマの広場(フォーロ)地区に建っています。 豊富な蔵書と豪華な絵画コレクションを備えた高等研究機関を自身の町に設立することを望んだ大司教フェデリーコ・ボッロメオが400年以上も前に創設した、歴史的な図書館です。
1618年、フェデリーコ・ボッロメオ枢機卿は自分が所有する美術作品のコレクションを、数年前に自らが設立したアンブロジアーナ図書館に寄贈する文書に署名している。一般市民の啓蒙のための組織とするという、創設時に意図されていいた計画の第二段階はこうして実現された。この計画はボッロメオ枢機卿が強く望んでいたもので、先見性に富んだ近代的な教育理念によって推し進められていた。
そこでは、図書館と絵画館と美術学校が、若い芸術家だけでなく教養人に対しても、教育に必要なあらゆる機会を提供しつつ、相互に作用することが望まれていた。
1607年に創設されたアンブロジアーナ図書館は、1609年には一般に公開された。一方、美術学校(アッカデミア・デル・ディゼーニョ)の設立は1620年のことである。その間に、最初はボッロメオ枢機卿の私的なコレクションとして絵画館が設立された。
「年 譜」 レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯 (1452-1519)
1452年 フィレンツェ近郊のヴィンチ村にて、公証人の父セル・ピエロ・ダ・ヴィンチと母カテリーナの婚外子として生まれる。
1465年 この頃、フィレンツェのアンドレア・デル・ヴェロッキオの工房に入門する。
1472年 フィレンツェの聖ルカ同信会(画家組合)に親方として登録。この頃、ヴェロッキオによる《キリストの洗礼》に天使を描く。《受胎告知》(ウフィツィ美術館所蔵)の制作を開始(-1475年)。
1478年 フィレンツェ政庁より、ヴェッキオ宮殿(政庁舎)内のサン・ベルナルド礼拝堂のための祭壇画の委嘱を受ける(未着手)。この頃、《ジネヴラ・デ・ベンチの肖像》(ワシントン、ナショナル・ギャラリー所蔵)を制作。また、頭部や機械の素描の描かれた紙葉(ウフィツィ版画素描室所蔵)に「1478年2点の聖母の制作を開始した」とあり、おそらく《カーネーションの聖母》(ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク所蔵)と《ブノワの聖母》(エルミタージュ美術館所蔵)に言及。
1490年 ジョヴァンニ・アントニオ・ボルトラフィオやマルコ・ドッジョーノが働く工房に10歳のサライを受け入れる。《白貂を抱く貴婦人(チェチリア・ガレラーニの肖像)》(クラクフ国立美術館所蔵)を制作。この頃、《ラ・ベル・フェロニエール》(パリ・ルーヴル美術館)、《リッタの聖母子》(エルミタージュ美術館)を制作。
1495年 サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院の《最後の晩餐》に着手(1498年完成)。
1503年 フィレンツェに戻る。ヴェッキオ宮殿の《アンギアーリの戦い》の制作委託を受ける。この頃に《モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)》に着手(アゴスティーノ・ヴェスプッチの記すハイデルブルク文書に依ると、モデルはフランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・ゲラルディーニ)。
1507年 フランス国王ルイ12世により「宮廷画家兼技師」に任命される。サライとともに、一旦フィレンツェに戻るが、再びミラノに向かい、フランチェスコ・メルツィと知り合う。さらに、フィレンツェに戻り、レオナルドの工房で若きポントルモが短期間過ごす。
1517年 フランス国王の 「首席宮廷画家・技師・建築家」 という待遇で、アンポワーズ郊外のクルー城(現クロ・リュセ城)に居住。
1519年 アンボワーズで死去。
絵画館には、レオナルドの手に帰せられる唯一の肖像画である 《音楽家の肖像》 が展示されており、これは、やや留保が残るものの、レオナルドの友人であるミラノ大聖堂の聖歌隊指揮者をモデルとしたものと考えられています。

お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/
美術館サイト:http://www.tobikan.jp/
主催:東京都美術館(公益財団法人 東京都歴史文化財団)、TBS、朝日新聞社
後援:外務省、イタリア大使館、BS・TBS、TBSラジオ、J-WAVE
協賛:日本生命、日本写真印刷
学術協力:東京大学大学院人文社会系研究科
協力:アリタリア・イタリア航空、アルテリア、日本貨物航空、日本通運、JR東日本

参考資料:Press Release、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」カタログ他。
※写真撮影の掲載は、主催者の許可を得て行っております。
ご意見ご感想は  yashio@mui.biglobe.ne.jp
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