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東京都美術館
東京都美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36


開館 90 周年記念展
木々との対話
Dialogue with Trees
再生をめぐる 5 つの風景
Five Stories of Rebirth and Renewal
 1926 (大正 15)年、上野公園に開館した東京都美術館は、このたび開館 90 周年を記念し、「木々との対話--再生をめぐる 5 つの風景」 を開催しています。 本展覧会は現代作家 5 名-國安 孝昌、須田 悦弘、田窪 恭治、土屋 仁応、舟越 桂――の作品により、木という素材による表現の奥深さを体感いただこうとするものです。
 命ある存在として、人々の暮らしに深く関わる木に、私たちは古来より親しんできました。 木は希望の象徴であります。 3.11から 5 年を経た今年、本展は 「木と再生」 をキーワードに、多様な表現が並びます。

展覧会会期: 2016 7/26(火)―10/2(日) 展覧会は終了しました。
開室時間: 午前9時30分―午後5時30分
(金曜日は午後8時まで) *入室は閉室の30分前まで。

休室日: 月曜日
会場: 東京都美術館 ギャラリーA・B・C (東京・上野公園)
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)

'2016 7_25 プレス内覧会 & 開催式の会場風景です。
画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
開館 90 周年記念展「木々との対話」開会式
開館 90 周年記念展 「木々との対話
東京都美術館 開会式 '2016 7_25

― 再生をめぐる 5 つの風景 ―

木々が語る、さまざまな物語に想像をふくらませよう!


「展示構成」   ―「木々との対話」の図録、PRESS RELEASE 、チラシより抜粋などして文章を掲載しています―
 動物や幻獣の姿により幻想的な世界を展開する土屋。 廃材に金箔を貼るシリーズの旧作とともに、野外でのイチョウを使ったインスタレーションに挑む田窪。 本物と見まがうほどの精緻な植物の彫刻によるインスタレーションで、空間を一新させる須田。 木材と陶ブロックで、生命力溢れる巨大なインスタレーションを手がける國安。 そして肖像彫刻や 「スフィンクス・シリーズ」 など異形の人物像により、彫刻表現の新境地を開拓し続ける船越
 5 名の作家による全く様相の異なる 「5 つの風景」 には、木という素材ならではの深遠なる象徴性が存在していることを感じとっていただけることでしょう。
「木々との対話」の展示構成
土屋 仁応 TSUCHIYA Yoshimasa
田窪 恭治 TAKUBO Kyoji
須田 悦弘 SUDA Yoshihiro
國安 孝昌 KUNIYASU Takamasa
舟越 桂 FUNAKOSHI Katsura

'2016 '7_25 プレス内覧会のギャラリー会場内風景です。 _画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
土屋仁応《麒 麟》
土屋 仁応 TSUCHIYA Yoshimasa

 土屋仁応は、実在の動物や、神話や伝説の動物を仏像彫刻の技法を取り入れて彫刻し、独自の技法による着色を施す、若い世代を代表する木彫作家です。
 生れたばかりの動物たちや、竜や麒麟の幻獣の世界へ誘います。 一見かわいげな動物彫刻は、形態も質感も彩色も独特であり、現実とも幻想ともつかない不思議な気品とオーラに包まれています。 無垢の魂を繊細に取り出したかのような彫刻は、見るものに生れ出ずる喜びや、はかなく、傷つきやすい命の尊さを感じさせてくれます。

土屋 仁応 ・2 《麒 麟》 2010年 檜、水晶、彩色 20 x 16 x 5cm 個人蔵

【略歴】
・1977 神奈川県に生まれる。
・2001 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。
・2003 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究分野修士課程修了
・2007 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究分野博士課程修了
現在、 埼玉県在住    

【受賞】
・2001 サロン・ド・プランタン賞
・2003 サロン・ド・プランタン賞

【パブリック・コレクション】 国内外多数)

【最近の主な個展】 (2007~2016年個展・グループ展国内・海外多数)
・2015 「土屋仁応 新作彫刻展」MEGUMI OGITA GALLERY(東京)、「MEDITATION」 JASKI ART GALLERY(アムステルダム、オランダ)、「猫の集合」日本橋三越本店(東京)



田窪恭治《イノコズチ》《廃墟》
田窪 恭治 TAKUBO Kyoji

 田窪恭治は、フランス・ノルマンディ地方にある礼拝堂 「林檎の礼拝堂」 や 「こんぴらさん」 の再生プロジェクトで知られるベテランのアーティストで、多くの国際展に出品し、その実績は数々の受賞と高い評価を得ています。
 本展では、田窪が再生プロジェクトを手がける以前、 1980 年代に精力的に取り組んだ、廃材の上に金箔を貼る アッサンブラージュ・シリーズを数点ギャラリーCに展示している。 このシリーズで田窪は、命を終えかけた廃材というものの価値を転換させて、尊く、高貴なオブジェへと再生させています。

・田窪 恭治 ・19 《イノコズチ》 1985年 木、鉄、石、ワイヤー、金箔、オイルステイン 249 x 367 x 367cm 宇都宮美術館
         ・20 《廃 墟》 1985年 ミクストメディア 304 x 196.2 x 41.5cm 愛知県美術館

【略歴】
・1949 愛媛県に生まれる。
・1972 多摩美術大学絵画科油画卒業。
現在、 千葉県在住    

【受賞】
・1996 第 4 回日本現代藝術振興賞(絵画・立体映像・建築)
・1999 第 12 回村野藤吾賞
・2000 芸術文化勲賞(オフィシエ)
・2009 かがわ 21 世紀大賞
・2013 紺綬褒章

【パブリック・コレクション】 国内・外多数)

【最近の主な個展】 (1969~2016年個展・グループ展国内・海外多数)
・2016 いいづなアップルミュージアム壁画(《イイヅナのリンゴの花》を制作)(長野)



須田 悦弘《バラ》
須田 悦弘 SUDA Yoshihiro

 草花をかたどった精緻な木彫を、床板の隙間や部屋の片隅に配置するというインスタレーションで知られる。 彫刻と彩色の巧みな技術によって制作された植物は、精巧で美しく、本物と見紛うほどリアルである。 作品は特定の場所に設置されることではじめて完成し、空間を含めてひとつの作品とみなされる。 1999 年の原美術館での個展や、2003 年のシカゴ美術館での個展をはじめ、国内外で絶えず作品を発表し続け、近年はヨーロッパでの個展を中心に活動している。

・須田 悦弘 ・26 《バラ》 2016年 木、彩色

【略歴】
・1969 山梨県に生まれる。
・1992 多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。
現在、 東京都在住    

【受賞】
・2016 第 7 回創造する伝統賞

【パブリック・コレクション】 国内・外多数)

【最近の主な個展】 (1993~2016年個展・グループ展国内・海外多数)
・2016 ギャルリー・ルネ・ブルアン(モントリオール、カナダ)



國安 孝昌《CHI VA PIALONTANO 2016》部分2写
國安 孝昌 KUNIYASU Takamasa

 本展では、天井高 10 メートルを超える、ギャラリーA の独特な巨大空間を生かし、丸太と陶ブロックを用い、屋内では最大規模のスケール感と、密度の高いインスタレーションに挑みます。 26歳で個展を開き、日本、アメリカ、カナダを巡回した 「プライマル スピリット――今日の造形精神」 展 (1990-91 年) に最年少で選抜され、大きな注目を集めた。 近年では各地において、「竜神」 や 「水神」 というタイトルの、私たちが忘れかけている精神性や伝承を象徴するような作品づくりを行なっており、仮設の構築物は屋外でも屋内でも強い存在感を持ち、周囲の空間を一変させてしまいます。

・國安 孝昌 ・30 《CHI VA PIANO LONTANO 2016 (静かに行く人は、遠くへ行く。) 2016年
陶ブロック、木 部分(真上・下横から 2 撮影)

【略歴】
・1957 北海道に生まれる。
・1981 北海道教育大学教育学部特設美術科卒業
・1983 筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了
現在、 茨城県在住    

【受賞】
・1988 かねこ・あーと GI 賞
     「青森 EXPO '88 記念現代野外彫刻展」大賞
・1989 「第 13 回現代日本彫刻展」兵庫県立近代美術館賞
・1999 「第 18 回現代日本彫刻展」大賞(宇部市賞)
     神奈川県立近代美術館賞、市民賞

【パブリック・コレクション】 国内・外多数)

【最近の主な個展】 (1983~2016年個展・グループ展国内・海外多数)
・2014 「遠い地平」 GALLERY HIRAWATA(神奈川)



舟越 桂《森の奥の水のほとり》
舟越 桂 FUNAKOSHI Katsura

 舟越 桂は、気品と格調の高い木彫による肖像彫刻と 「スフィンクス・シリーズ」 など異形の人物像で人気の高い、今日の日本を代表する彫刻家です。 半身の肖像彫刻というスタイルを確立し、国内外で高い評価を得る一方、2000 年以降は裸体像に表現領域を広げ、さらに近年では両性具有のスフィンクスのシリーズにも取り組んでいます。
 舟越の彫刻は、悲しみや怒り、憎しみと言う負の感情も含めた、人物の存在そのものを肯定する、強いメッセージを放つものです。

・舟越 桂 ・34 《森の奥の水のほとり》 2009年 楠、大理石、真鍮、彩色 96.2 x 50.8 x 34cm 個人蔵

【略歴】
・1951 岩手県に生まれる。
・1975 東京造形大学彫刻科卒業。
・1977 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
・1986-87 文化庁芸術家在外研修員としてロンドンに滞在
現在、 東京都在住    

【受賞】
・1991 タカシマヤ文化基金第 1 回新鋭作家奨励賞
・1997 第 18 回平櫛田中賞
・2003 第 33 回中原悌二郎賞
・2009 第 50 回毎日芸術賞
      第 59 回芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)
・2011 紫綬褒賞

【パブリック・コレクション】 国内・外多数)

【最近の主な個展】 (1976~2016年個展・グループ展国内・海外多数)
・2016 「船越桂」ギャルリー・クロード・ベルナール(パリ)



開館 90 周年記念「木々との対話」東京都美術館
開館 90 周年記念 木々との対話 ― 再生をめぐる 5 つの風景 ―
東京都美術館ものがたり ニッポン・アート史ダイジェスト
 [芸術の秋」 はここからはじまった ― 晴れがましい聖地としてのギャラリー ―
 上野公園に東京都美術館が 「東京府美術館」 として生まれたのは 1926 年。 大正が終わり、昭和がはじまった年である。 このころ上野公園では、9 月に院展と二科展が、10 月に文展がすでに開催され、やがて府 (都) 美術館がこれらの定番の会場となる。 「芸術の秋」 の由来ともいわれている。
 ところが府美術館ができるまでは、わが国には美術館が存在しなかった。 院展などが行われていた上野公園内の竹之台陳列館は、博覧会でつくられたいわば仮設の建物だった。…美術館ひとつもてなければ西洋に後れをとる。 こうした世論が連日のように新聞各紙で声高に叫ばれていた。…長年の悲願は、たったひとりの実業家の篤志によって実現する。 九州の石炭商・佐藤慶太郎が建設資金の全額にあたる 100 万円、現在の 32 億円相当を東京府に寄付したのである。…
 1926 年 5 月、府美術館オープン。 政府主催の官展から在野の美術団体を問わず、芸術家の発表の場となり、1975 (昭和 50) 年に建て替えられるまで美術の聖地でありつづけた。 ここに作品が飾られることは、芸術家として認められたことを示す。 その晴れがましさは格段だったと、旧館を知る人たちは口々に語る。…(「第1章 美の殿堂」 旧館時代―最初の公立美術館 p23)
 東京都美術館を建設にあたっては、北九州の実業家佐藤慶太郎氏の寄付によって建設された。 その時からすでに始まった公募展、内外の美術の名品展等の会場として、以来約 50 年間、旧都美術館は役割を果たしました。 昭和 50 年(1975)に現在の建物、この新館の美術館が開館いたし、そして、美術館としての機能は企画事業、研修ともに格段に充実させ、その後、現代美術館の開館とう、都美術館も色々と変化をしながら 40 年間を迎え、今日に至りました。 旧館の 50 年と新館の 40 年、合わせて 90 周年を迎えました。 特に 4 年前、大規模改修を致し、その時に東京都美術館は、すべての人々に開かれたアートへの入口となり、人々の豊かさのよりどころとなることを願って、現在も様々なアート事業を展開しています。 …「東京都美術館館長 真室佳武」

お問合せTel:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会特設サイト:http://www.90th.tobikan.jp
公式サイト:http://www.tobikan.jp/
主催:
東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:ギャラリー小栁、西村画廊、メグミオギタギャラリー、
上野「文化の杜」新構想実行員会、木更津・中尾伊豆島プロジェクト
協賛:日能研 特別協力:新日鐵住金株式会社

参考資料:「木々との対話」 図録、PRESS RELEASE、「東京都美術館ものがたり―鹿島出版会」他。
※写真撮影の画像など掲載は、主催者の許可を受けて行っております。
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