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国立新美術館
国立新美術館
東京都港区六本木7-22-2
(巡回展:大阪 国立国際美術館)


RENOIR :Tradition and Innovation
印象派の巨匠ルノワール 〜伝統と革新
〜ルノワールの人生と作品は幸福というものを教えてくれる〜
フランスの小説家オクターヴ・ミルボー 1913

―ボストン美術館やワシントン・ナショナル・ギャラリー、オルセー美術館をはじめ、国内外の主要コレクションから集めた約80点を一堂に―
柔らかな筆づかいの愛らしい女性像や豊麗な裸婦像で知られる、印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)。「幸福の画家」として世界中で親しまれるルノワールの、女性像や裸婦像のほか、風景画や静物画、装飾画にも取り組んだ、豊かで幅広いルノワール芸術の全容を、ご紹介します。

会期: 2010 1/20(水)〜4/5(月) 展覧会は終了しました。
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00から18:00まで
※金曜日は20:00まで。入館は閉館30分前まで
※3月27日(土)は「六本木アートナイト2010」開催にともない午後10時まで開館

会場:
国立新美術館 企画展示室1E
(巡回展:4/17〜6/27 大阪 国立国際美術館)

画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
『ルノワール―伝統と革新』Opening Cerenony
Opening Cerenony
2010年1月19日

世界中で親しまれるルノワールは、常に新たな表現を模索し続け、近代絵画史に大きな足跡を残した偉大な革新者でもありました
『ルノワール―伝統と革新』展では、ルノワール芸術の魅力を4つの章(第T章.ルノワールへの旅、第U章.身体表現、第V章.花と装飾画、第W章.ファッションとロココの伝統)にわけ、印象派という前衛から出発したルノワールが肖像画家としての成功に甘んじることなく、絵画の伝統と近代主義の革新の間で、絶えず模索を続けた姿をご覧いただきます。
あわせて、本展を機に行われた光学調査により、画家ルノワールの技法を解明し、ルノワールの絵画の新たな魅力に迫ります。

『ルノワール―伝統と革新』プレス内覧会
2010年1月19日
プレス内覧会

第T章 ルノワールへの旅
第T章 ルノワールへの旅
《 団扇をもつ若い女 》 1879-80年頃 油彩/カンヴァス 65.0x54.0cm
クラーク美術館
©Sterling and Fancine Clark Art Institute, Williamstown, Massachusetts, USA
この章では、ルノワールの制作した土地、交友した人々をめぐり、画家の生涯とその画業をたどります。

・制作した土地は、生涯にわたり住んだパリ、セーヌ河畔、妻アリーヌの生地シャンパーニュ地方、また制作旅行で訪れた、北アフリカのアルジェリアやセザンヌの住んでいた南仏などフランス各地である。また肖像画家ルノワールをめぐる人間像も豊かで、グレール画塾の同窓画家モネ、モンマルトルでの若き時代の交友、批評家、モデルを務めた若き女優たちや詩人マラルメ、文学者、女性画家ベルト・モリゾと娘ジュリー・マネ、彫刻家ロダンなどと多様である。

第U章 身体表現
第U章 身体表現
《 水のなかの裸婦 》 1888年 油彩/カンヴァス 81.3x65.4cm
ポーラ美術館
この章では、ルノワール芸術の核心ともいうべき人物画の中でも、特に裸婦をモティーフにした作品を通して、画家の目指した身体表現、その絵画観を、時代を通して見ていきます。

・《水のなかの裸婦》ここで裸婦は伝統的な美術の姿勢「恥じらいのポーズ」をとっている。愛の女神、アフロディテの像など、古代ギリシャ彫刻における、あらわな胸と腹を手で隠す女神像に由来する姿勢である。ルノワールは裸婦の色彩の問題、身体表現における肌色を探求している。当時のサロンでは、いまだ生身の女性の裸を描くということに、強い反発があったことがうかがえる。こうした古い絵画観に風穴を開けた画家がエドゥアール・マネ(1832-1883)であった。

第V章 花と装飾画
第V章 花と装飾画
《 縫い物をする若い女 》 1879年 油彩/カンヴァス 61.5x50.3cm
シカゴ美術館
Mr. and Mrs. Lewis Lamed Coburn Memorial Collection, 1933.452. Photography ©The Art Institute of Chicago.
豊麗な裸婦像や愛らしい女性像で知られるルノワールは、花や果物を描いた静物画や、裕福な顧客の邸宅を飾る装飾画を数多く手がけている。

・13歳で磁器の絵付け師のもとに弟子入りしたルノワールは、その後も扇の絵付けや窓の日除けの装飾といった仕事に就き、その一方でカフェの壁画を描くなど、装飾画家として生計を立てていた。花を描いた静物画について、それは裸婦の肌の表現のための実験であり、花の実験をとおして得られた成果をほかの作品に応用する、と語っている。

第W章 ファッションとロココの伝統
第W章 ファッションとロココの伝統
《 野原で花を摘む娘たち 》 1890年頃 油彩/カンヴァス 65.1x81.0cm
ボストン美術館
Juliana Cheney Edwards Collection,39.675. Photograph ©2009 Museum of Fine Arts, Boston 
19世紀半ばのパリの流行ファッション「近代性」を絵画に取り入れ、ロココ美術の明るく柔らかな色彩に彩られた優美で官能的な世界は、ルノワールの芸術全体を支配する。

・父親が仕立て屋で母がお針子だったルノワールにとって、女性のファッションは小さい頃から身近であり、絵画制作の重要な要素であった。ルノワールの描く女性たちは、さまざまな流行のファッションで登場する。1880年代末から1890年代に見られる、コルセットでウエストを締め付けた砂時計型のスタイル、また当時の身だしなみの必需品であった帽子は、流行が目まぐるしく変化したが、ルノワールは最新流行の帽子を好んで描いた。

オーギュスト・ルノワール
オーギュスト・ルノワール
(1841-1919)

©akg/pps通信社

ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919) 
1841年2月生まれのルノワールは、印象派の仲間では一番年少である。(ピサロ1830年7月、ドガ1834年7月、セザンヌ1839年10月、シスレー1839年10月、モネ1840年11月、モリゾ1841年1月)
略年譜
1841年(0歳):  フランス中西部の磁器産業で栄えた町リモージュに生まれる。父は仕立て職人、家は町の中心部にある市庁舎のすぐ近くであった。
1861年(20歳): スイスの画家シャルル・グレールが指導した画塾で、アルフレッド・シスレー、フレデリック・バジール、クロード・モネらと交友を深めた。1860年代の最盛期には、パリで最も実践的な画塾といわれた。
1871年(30歳): 1月フランス軍、プロイセン軍に敗退。2月タルブ近郊の軍隊で軍馬補充の任に在籍。1874年第1回印象派展に《踊り子》(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)他油彩画6点と1点のパステル画を出品。
1880年(39歳): サロンに、《眠る少女》(《眠る少女と猫》クラーク美術館)等の2点の油彩画と2点のパステルが入選。ルノワールとモネは美術大臣に自分たちの作品の展示について異議を申し立てる。セザンヌはゾラに異議申し立ての手紙を『ル・ヴォルテール』紙に掲載するよう依頼している。1890年アリーヌ・シャリゴと結婚。
1892年(51歳): 4月《ピアノを弾く少女たち》のヴァージョン1点(現オルセー美術館)を4000フランで国家買上げとなる。5月回顧展がデュラン=リュエル画廊で開催される。作品110点を出品。回顧展は好評を博し、ルノワールのパリ画壇での評価が確立した。1900年レジオン・ドヌール5等勲章を受章。
1901年(60歳): ルノワールの作品8点がフランスの美術館に所蔵される。ルドンが訪れる。ロンドンのハノヴァー画廊で作品9点を展示。ベルリンのパウル・カッシーラー画廊の展覧会に作品23点が出品される。
1915年(74歳): 妻アリーヌ(56歳)がニースで亡くなる。
1919年(78歳): 2月レジオン・ドヌール3等勲章を受章。4月マティス、マルケ、ボナールがルノワールを訪問。12月カーニュのレ・コレット荘で死去する。享年78歳。

関連イベント
・記念講演会
「ルノワールの裸婦像」
講師:島田紀夫氏(ブリヂストン美術館長)
日時:2010年2/21(日) 14:00〜15:30

「晴れた日はルノワールに逢いに行こう」
講師:結城昌子氏(アートディレクター、エッセイスト)
日時:2010年3/7(日) 14:00〜15:30
会場:国立新美術館3階講堂
定員:260名(先着順)
*聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)が必要です。

巡回情報
[大阪展]
2010年4/17(土)〜6/27(月)
国立国際美術館

お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8000
展覧会公式サイト:http://renoir2010.com
主催:
国立新美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網
(主催:国立国際美術館、読売新聞社、読売テレビ)
後援:外務省
協賛:清水建設、アフラック、大阪芸術大学、きんでん、大和ハウス工業、
丸一鋼管、損保ジャパン、日本写真印刷
特別協力:社団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館
協力:東京文化財研究所、日本航空、マミヤ・デジタル・イメージング
参考資料:Press Release、「ルノワール―伝統と革新」カタログ他。
※掲載写真、撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。
ご意見ご感想は  yashio@mui.biglobe.ne.jp

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