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「サントリー美術館」


東京都港区赤坂9丁目・東京ミッドタウン内
「東京ミッドタウン」21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました


Export Lacquer : Reflection of the West in Black and Gold Makie
japan 蒔絵―宮殿を飾る 東洋の燦めき―」展


フランス王妃マリー・アントワネットら王侯貴族は競って蒔絵を求め、宮殿を飾りました

フランス王妃マリー・アントワネット
マリー・アントワネットの肖像
ジョセフ・デュクルー 1770年
ヴェルサイユ宮殿美術館蔵
©Photo RMN-©Gérard Blot

会期: 200812/23(火・祝)〜2009 1/26(月) 展覧会は終了しました。
※作品保護のため会期中、展示替えがあります。
開館時間:{日・月・祝日} 10時〜18時 {水〜土} 10時〜20時
※12月31日(水)は、年末のため18時で閉館いたします。
※12月23日(火・祝)と1月11日(日)は20時まで開館
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
休館日:1月1日および毎週火曜日[ただし12月23日(火・祝)は開館]

日本が世界に誇る芸術、蒔絵の知られざる歴史を紹介する初めての大規模な展覧会となります
近世初期以来、日本の蒔絵は、「鎖国」の時代にも、海を越えてヨーロッパの国々に輸出されていました。日本の漆工芸は世界的に名高く、陶磁器を“china”と呼ぶように漆器が“japan”と呼ばれたことが、その浸透ぶりを象徴しています。特に、金銀を用いて漆黒の地をきらびやかに飾る蒔絵(まきえ)は、桃山時代にはじめて来日したヨーロッパの人々を魅了し、特注品が作られるほどになりました。

本展では、フランスのヴェルサイユ宮殿美術館などが所蔵するアントワネットのコレクションをはじめ、イギリスの貴族の館バーリーハウス、スウェーデン王室、ザクセン公アウグスト強王ゆかりの宮殿など、ヨーロッパ各地に残された貴重なコレクションに、国内で所蔵される国宝、重要文化財を含む名品の数々を加えた約240件の優品を一堂に集めて展示します。

展示構成 (本文より要約して掲載)
第1章 中世までの日本の蒔絵
蒔絵(まきえ)は、ウルシの樹液と金属粉を用いて文様を表現する工芸技法です。金や銀など高価な材料を用い、手間のかかる複雑な工程を経て作られます。これを所有したのは、古代から中世までは宮廷、寺社、貴族などの特権階級にかぎられました。制作には専属の技術者集団があたり、仏舎利を納める箱や厨子、経箱、神々への奉納品、宮廷生活で用いた調度品、特に文房具や化粧道具など格式に則って丹念に作られました。
第2章 西洋人が出会った蒔絵 -高台寺蒔絵-
1543年、ポルトガル人が種子島へ漂着したころ、日本は戦乱に明け暮れていました。新興の武士たちが競って城郭や寺院を建て、金碧障壁画や蒔絵で室内を飾りました。武将たちの豪壮好みを満たしながら、この需要の増大に応えるかたちで作られたのが「高台寺蒔絵(こうだいじまきえ)」です。西洋人が目にしたのはこの勇壮絢爛な桃山時代の美でした。
第3章 大航海時代が生み出した蒔絵 -南蛮漆器-
16世紀半ば以降、キリスト教の布教をこころざす宣教師と一攫千金を夢みる商人が、西洋から続々と来日します。「南蛮人」と呼ばれた彼らは、蒔絵の美しさに魅了され、自分たちが用いる道具に蒔絵を施すよう注文します。彼らが注文したのはキリスト教の祭礼具や西洋式の家具で、日本の伝統的な調度とはまったく異なるものでした。彼らはそれらを本国へ持ち帰ったり他国へ輸出したりしました。「南蛮漆器(なんばんしっき)」と呼ばれる輸出漆器の誕生です。
第4章 絶対王政の宮殿を飾った蒔絵 -紅毛漆器-
豊臣秀吉も、その後継者の徳川家康も、西洋諸国との直接貿易を強く望みました。ところが、宣教師同士の対立や商人の思惑が絡みあって、17世紀初頭には禁教令が出され、日本に公式に寄港できるのはオランダと中国の船だけとなりました。江戸幕府の政策で西洋との直接貿易がオランダ人に独占されると、輸出漆器の様式に変化が現れます。この新しい様式は「南蛮漆器」に対して「紅毛漆器(こうもうしっき)」とも呼ばれます。西洋における蒔絵の人気はますます高まります。
第5章 蒔絵の流行と東洋趣味
日本の蒔絵が17〜18世紀に西洋の宮殿や城郭を飾るようになった背景には、後に「シノワズリ」と呼ばれる東洋趣味の流行があります。シノワズリは直訳すれば中国趣味ですが、しかし当時の西洋人の大部分は、中国、インド、日本などを区別しませんでした。西洋の人々は未知の東洋に理想郷のイメージを重ねながら、独自の「東洋」像を作りあげました。フランスやドイツでは宮廷お抱えの職人が登場し、日本の高蒔絵をワニスで巧妙に再現するようになります。英語で「ジャパニング」と呼ばれる工芸です。
第6章 王侯のコレクションと京の店先
フランス王妃、マリー・アントワネットの蒔絵のコレクションは質量ともにヨーロッパ随一を誇ります。彼女のコレクションは、輸出用に誂えられた品ばかりでなく、日本国内で流通していたものと同等の洗練された小型漆器で構成されています。彼らのコレクションはまるでタイムカプセルのように、江戸時代の京の店先で蒔絵が取引きされたようすを今に伝えます。
第7章 そして万国博覧会
ヨーロッパの絶対王政は19世紀前半までに終焉を迎えます。日本では、幕藩体制の崩壊により蒔絵の国内需要が低迷し、蒔絵師の多くが職を失いました。しかし同時に、輸出漆器に新たな活路を見出すものも現れます。世界の主要都市で万国博覧会が相次いで開かれ、日本の蒔絵が飛ぶように売れたのです。他国に先駆けて産業革命を遂げたイギリスでは、新興のブルジョワジーが絶対王政期の東洋趣味を手本として蒔絵を愛好しました。現在でも、上流階級の邸宅や高級ブティックなどのインテリアに蒔絵が用いられています。蒔絵は、時代を超えて受け継げられる東洋趣味に応えつつ、最高級の工芸品として日本のイメージを担い続けているのです。
本展の展示構成、第1章から第7章までの中から5点の展示品を、ご紹介します。
《楼閣山水蒔絵コモド》
《泰西王侯騎馬図屏風(左隻)》
《泰西王侯騎馬図屏風(右隻)》
《蒔絵雛形小重箱》
《楼閣山水蒔絵コモド》
蒔絵パネル:江戸時代 17世紀末
コモド:フランス 1755〜58年頃
ヴィクトリア&アルバート美術館蔵
©V&A Images/Victoria and Albert Museum. London
《泰西王侯騎馬図屏風(左隻)》
重要文化財
桃山時代 17世紀初頭
サントリー美術館蔵
《泰西王侯騎馬図屏風(右隻)》
重要文化財
桃山時代 17世紀初頭
サントリー美術館蔵
《蒔絵雛形小重箱》
江戸時代
17世紀末〜18世紀半ば
1789年以前
ヴェルサイユ宮殿美術館蔵
会期中のエデュケーション・プログラム
展覧会関連プログラム 「japan 蒔絵―宮殿を飾る 東洋の燦めき―」展
*点茶席 Tea ceremony

茶室「玄鳥庵」で薄茶と季節のお菓子(主菓子)を提供します。
13:00、14:00、15:00は点前がございます。
2009 1月8日(木)・1月22日(木) 各日11:30〜17:30 
受付は17:00まで。定員を超えた場合、時間前でも終了する場合がございます。何卒ご了承ください。
会場:サントリー美術館 6階茶室「玄鳥庵」
対象:一般 定 員:50名
参加費:1,000円(入館料は別途)

*記念講演会「王侯貴族が愛した蒔絵コレクション」
2009 1月11日(日) 14:00〜15:30
講師:永島明子氏(京都国立博物館主任研究員)
会場:サントリー美術館 6階ホール
対象:一般 定員100名
参加費:2,000円(入館料込み)

*特別講座「漆のいろは」
2009 1月18日(日) 14:30〜16:30
講師:室瀬和美(漆芸家・目白漆芸文化財研究所 代表)
会場:サントリー美術館 6階ホール
対象:一般 定員30名
参加費:2,000円(入館料込み)

*学芸員によるギャラリー・トーク
2008 12月27日(土) 14:00〜
2009 1月17日(土) 14:00〜
学芸員が展示解説を行います。
会場:3階・4階展示室
参加費:無料(入館料は別途)

子どもイベント
*親子向け教室「うるしわくわく大百科」
2009 1月18日(日) 10:30〜12:30
講師:室瀬和美(漆芸家・目白漆芸文化財研究所 代表)
会場:サントリー美術館 6階ホール
対象:親子供 定員:24組(48名)
参加費:一組2,000円(入館料込み)

*フレンドリートーク
2009 1月10日(土) A)11:00〜 B)15:30〜
エデュケーション・プログラムのスタッフによる、こどもから大人まで楽しめるやさしい展示解説。
会場:6階ホール
参加費:無料(入館料は別途)

お問合せ:03-3479-8600/FAX:03-3479-8643
お申し込み:美術館「エデュケーション・プログラム」係までお申し込みください。
ホームページhttp://suntory.co.jp/SMA/でもお申し込みを受け付けます。
参考資料:「japan 蒔絵―宮殿を飾る 東洋の燦めき―」展 Press Release・サントリー美術館
※画像の無断転載禁止
主催:サントリー美術館、読売新聞社東京本社
共催:NHK
協賛:大阪芸術大学、大和ハウス工業、ニッセイ同和損害保険、非破壊検査
助成:東芝国際交流財団
協力:日本航空

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