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サントリー美術館
サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 :六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
「東京ミッドタウン」 21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


  

ガレもした 清朝皇帝のガラス

The Glass that gallé Adored―Glass from
the Qing Imperial Collection

 中国のガラスの起源は古く、春秋時代末期から戦国時代 (紀元前 5 ~ 前 3 世紀) に遡ります。 当初は主に儀式にまつわる壁や剣装、あるいはトンボ珠や環などの装飾品が多く、貴石や玉の代用品の役割を果たしました。
 その長きにわたる歴史の中で、ガラス工芸が飛躍的に発展したのは、清王朝の時代です。 康煕 35 年 (1696)、第 4 代康熙帝 (在位 1661 ~ 1722) が紫禁城内にガラス工房・玻璃廠を設置し、皇帝のためのガラス作りを開始したことが契機となりました。 第 5 代雍正帝 (在位 1722 ~ 35) もこれを引き継ぎ、続く第 6 代乾隆帝 (在位 1735 ~ 95) の治世には、ヴァリエーションも豊かに栄華を極めます。

 ガラスといえば、「透明性」 と 「はかなさ」 が最大の魅力です。 特に最盛期の清朝のガラスは趣が異なり、「透明」 と 「不透明」 の狭間で、重厚で卓越した彫琢が際立っています。 その類まれなる美しさは、フランス・アール・ヌーヴォー期を代表する芸術家エミール・ガレ (1846 ~ 1904) をも魅了し、彼の造形に取り込まれていきました。

 本展は、清朝皇帝のガラスの美を、ガレの作品とも比較しながら、有数のコレクションでご紹介する試みです。 英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館から来日する作品群とともに、お楽しみください。


会期: 2018 4/25(水)~7/1(日) 展覧会は終了しました。
※作品保護のため、会期中展示替えを行う場合があります。
休館日:毎週火曜日(ただし 6/26(土) は六本木アートナイトのため 24 時まで開館)
開館時間:10時~18時
   ※いずれも入館は閉館30分前まで ※shop x cafe は会期中無休

会場:サントリー美術館 六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階



'2018 4_24 「ガレも愛した ― 清朝皇帝のガラス」 のプレス内覧会の会場風景です。
画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
「ガレも愛した―清朝皇帝のガラス」

「ガレも愛した― 清朝皇帝のガラス
プレス内覧会
サントリー美術館 '2018 4_24


芸術家エミール・ガレを魅了した 清朝皇帝のガラスの美 研究し、創作に取り込んだ

「展示構成」
本展覧会 「ガレも愛した―清朝皇帝のガラス」 図録、「News Release No. sma0032」 より参考に、抜粋文を掲載しています。

展示構成
プロローグ: 中国ガラスの始原
第1章: 皇帝ガラスの萌芽 ―康熙帝・雍正帝の時代 (1696-1735)
第2章: 清王朝の栄華 ―乾隆帝 (1736-95) の偉業
第3章: エミール・ガレと清朝のガラス
エピローグ: 清朝ガラスの小宇宙
 本展は、清朝皇帝のガラスの美を、ガレの作品とも比較しながら、有数のコレクションでご紹介する試みです。
  英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館から来日する作品群とともに、お楽しみください。


'2018 4_24 プレス内覧会の作品展示風景、「ガレも愛した―清朝皇帝のガラス」図録などの抜粋文章です。
画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
《白色長頸瓶》
・18
第1章: 皇帝ガラスの萌芽 ―康熙帝・雍正帝の時代 (1696-1735)
  西方の影響を受けつつも、独自に展開した中国のガラス製造は、清王朝の時代、飛躍的な展開を遂げました。 康煕 35 年 (1696)、第 4 代康熙帝は、紫禁城内の養心殿に玻璃廠 (ガラス工房) を築きました。 主に皇室内で使用するガラス製品のための工房の設置は、その後 200 年以上に及ぶ清朝ガラスの輝かしい発展の幕開けとなったのです。
 工房の管理は、内務府大臣の管轄下で、技術指導はヨーロッパからの宣教師が当たり、職人は、ガラス製造の中心地山東省・博山や、貿易都市として栄えた広州から集められ、特に博山は清代を通じて、ガラス原料の重要な供給地となりました。
 続く雍正帝の御世に、皇帝は工房を北京の離宮・円明園に移し、窯場は 6 個所に増加されます。 遺物からみると、当時の器に主に吹きガラスによるもので、簡素ながら力強いフォルムが特徴です。 この時代、公職者の着衣を飾る色とりどりの貴石が、次々と鮮やかな色ガラスに置き換えられたとも伝えられています。 しかし残念なことに、康熙・雍正時代のガラスとされる器は、決して多くに遺っていません。
《藍色鉢》《藍色大盤》
・20/・19

左・18 《白色長頸瓶》 中国 清時代 おそらく雍正年間 (1723-35 年) 高 22.5 cm 底径 6.0 cm 銘:雍正年製 東京国立博物館
右・20 《藍色鉢》 中国 清時代 おそらく雍正年間 (1723-35 年) 高 8.1 cm 口径 15.7 cm サントリー美術館
左・19 《藍色大盤》 中国 清時代 おそらく雍正年間 (1723-35 年) 高 7.5 cm 口径 31.4 cm 大和文華館

・18 《白色長頸瓶》 すらりとした長い頸の乳白色の瓶。 おそらく吹きガラスによる成形で、素地の肉厚は均等だが、若干の不純物も見られる。 世界有数の清朝ガラス・コレクション内に、いくつか類似作例がある。 それぞれ形状、成形法、大きさは非常によく似通っているのだが、雍正年製・乾隆年製、双方の銘が存在する。 ・20 《藍色鉢》 美しいコバルトブルー色の薄手の鉢。 銘はないものの、雍正年製である可能性が高い。 ・19 《藍色大盤》 もともとは美しい透明の藍色ガラスの大盤。



《蝶吉祥文鼻煙壺》、エミール・ガレ《脚付杯「昆虫」》、エミール・ガレ《花器「蜻蛉」》
・100/・101/・102
第3章: エミール・ガレと清朝のガラス
  19 世紀後半、中国や日本の美術品が、ヨーロッパの絵画や美術工芸に与えた影響は、今日よく知られています。 フランス・アール・ヌーヴォー期の芸術家エミール・ガレ (1846-1904) もまた、その中の一人です。 フランス東部の古都ナンシーで、ガラス、陶芸、家具の分野で活躍した彼は、独自の芸術様式を確立する上で、エジプト、イスラム、中国、日本などで、様々な異国の美術のエッセンスを貧欲に取り込みました。 中でも、ガレと中国の工芸品との関連は、特に 1889 年のパリ万博以降の作品に、如実に表れています。 ガレはこれに先立ち、1885 年 4 月、2 週間ほどベルリンを訪問し、工芸美術館に所蔵される 300 点以上の清朝のガラスを入念に調査しています。 2015 年には、鼻煙壺 3 点を含むガレ旧蔵の中国と日本の工芸品 22 点がオークションに出品されました。 それは彼の東洋美術コレクションのほんの一部ですが、彼の作品と見比べた時、いかにガレが素材感に関心を示していたか、どれほど丹念に観察しながら創作していたかをうかがい知る重要な資料です。
エミール・ガレ《花器「カトレア」》、《白地二色被花鳥文瓶》
・141/・140

左・100 《蝶吉祥文鼻煙壺》 中国 清時代 嘉慶- 光緒年間 (1800-1900 年) 高 5.9 cm 幅 5.0 厚 2.1 cm サントリー美術館 (エミール・ガレ旧蔵)
中・101 エミール・ガレ 《脚付杯「昆虫」》 フランス 1889 年 高 10.7 cm 胴径 8.3 cm サントリー美術館
左・102 エミール・ガレ 《花器「蜻蛉」》 フランス 1889 年 高 25.5 cm 口径 2.2 cm サントリー美術館
左・141 エミール・ガレ 《花器「カトレア」》 1900 年頃 高 22.4 cm 胴径 14.7 cm サントリー美術館
右・140 《白地二色被花鳥文瓶》 中国 清時代 乾隆-嘉慶年間 18 世紀 高 19.0 cm 胴径 9.8 cm サントリー美術館

・100 中国の鼻煙壺 は玉製の鼻煙壺で、吉祥の双喜文の上に、下向きの蝶が浮き彫りされている。 中国で蝶は、愛情溢れる円満な婚姻に例えられてきた。 ・101 エミール・ガレ の黒色ガラスによる 〈悲しみの花瓶〉 シリーズのひとつ。 胴部には、スズメガ、カマキリムシ、バッタ、カメムシと思われる昆虫が彫られている。 ・102 花器「蜻蛉」 は、エミール・ガレが 1889 年に発表した黒色ガラスによる 〈悲しみの花瓶〉 シリーズのひとつ。 死にゆく蜻蛉の耐え難いほどの孤独感を、黒色ガラスと精緻な彫によって詩情豊かに描き出している。 ・141 花器「カトレア」 エミール・ガレ作は、翡翠を思わせる青緑色のガラスに、ピンク色のガラスを被せ、カトレアの花を浮彫とする。 加えて大輪のカトレアを立対的に溶着させている。 ・140 《白地二色被花鳥文瓶》 は、乳白色ガラスに、不透明の桃色ガラスと暗緑色ガラスを被せた後、鳥、梅の木、そして一輪の百合が首をもたげて咲いている様を彫り出している。



お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、朝日新聞社
協賛:三井不動産、MS & AD 三井住友海上、サントリーホールディングス
特別出品:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館

協力:日本航空
   サントリーホールディングス株式会社は公益社団法人サントリー芸術財団のすべての活動を応援しています。

参考資料:「ガレも愛した―清朝皇帝のガラス」 図録、NEWS RELEASE No.sma0032、プレス説明会、他
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